Avenue Mall


f0039021_92153.jpgザグレブ駅裏手からバスが走り出して間もなくすると、道は車と人と路面電車が混ざりあう街の中心街とは異なる広い大通りに変わる。空が高く、歩行者の姿は少なく、60、70年代の社会主義時代らしい辺りの実用的重視な建築物もちょっと、ロシアかどこかの国みたいだ。

そのノヴィ・ザグレブと呼ばれる一郭に、Avenue Mall(アヴェニュー・モール)という大きなショッピング・モールが数年前にオープンした。クロアチアではあまり見かけないガラス張りの外観のどこか洗練さを欠いているところが、ある意味クロアチアらしいのかもしれない。

ロクシタン、ZARA、MANGO、REPLY、などのほかに雑貨屋と本屋、そして何軒かのカフェ、上階には映画館と小さなフードコーナー、地下には大きなスーパーマーケットと駐車場。エントランス前のテラス・カフェや水辺でサンドイッチを頬張る若い人たち。オーストリア調の中心街では見ない明るく軽く開けた空間。だけど、このところの不況でモール内は以前よりも閑散とし、カフェ以外ではあまり活気が感じられない。

このモールが好きなわけがある。ここに来る前に暮らしていたエルサレムという中東の街のモールにそっくり双子ちゃんなのだ。じつはこういうモールは医療関係、コンピュータと並んで、あちらの国がお得意とするところ。だからなんていうか、アヴァニュー・モールは欧州の赤い屋根のクロアチアではない、馴染みあるあの空間。だけど一つだけちがうことがある。あちらの国のモールの入口では、空港にあるようなセキュリティーチェックのゲートをくぐって、バッグの中をちらりを開けてみせるのがいつもの光景だったのに、ここにはそんなものはない。そこで「・・・あれ?」肩すかしを食らった気になるのは、クロアチアでもわたしとあと数人の中東のあの国で暮らしたことのある友だちぐらいだろうと思う。

独立記念日の前夜、ふらりとアヴェニュー・モールに行った。探していたものは見つからなくって、ウィーンのコーヒー屋さんのコーヒーが飲める2階のCafe de Parisで友だちはコーヒーを、わたしはローズヒップティーを飲んでから、モール前の広い通りを渡って、同じようなガラスを使った建物の現代美術館前からまたバスに乗って家に帰った。


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