重曹を探せ物語 ー 美味しい中華麺への道。

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掃除などに使う薬品だという感覚が強かったがために、出会いがおくれたとある物語(笑)。

パスタを茹でる時に重曹を大さじ1〜2杯入れると、あらまあフシギ。あっという間に美味しい中華麺に早変わり。なんて、海外在住組にはうれしい情報がドイツの黒い森のお医者さんであるくまさんのブログの「驚きの冷やし中華」に掲載されているのですが、さて、欧州の僻地、クロアチア。美味しい中華麺を食べるには、そもそも重曹なるものが手に入るのか、それがすでに問題デス。

いろいろなスーパーなどの洗剤や掃除用品コーナーで重曹を探すも、どうもクロアチアでは「重曹でお掃除♪」は浸透していないらしい。一向にそれらしきものに出会えそうもなく、半ばあきらめかけてはまた探してみたり。そもそも重曹をクロアチア語でどういうのかがわからず、英語のBaking soda(ベーキング・ソーダ/重曹)じゃ通じないし、それをオンライン辞書で訳してみたら「soda za pečenje(そーだ・ざ・ぺちぇにぇ)」に。ああ、これってほんと、直訳しただけでクロアチア語じゃないなあ。でもまあとりあえずこれでいってみようと、クロアチア人の知人たち、中年主婦層から若いおねーちゃん、おばあちゃんに尋ねてみる。

「そーだ・ざ・ぺちぇにぇ、って知ってる?」
「焼くソーダ???」
「うーん、お菓子とかパンとかを焼く時に生地を膨らませるパウダー」
「ああ、イーストでしょ?」
「ちょっとちがう(ぜんぜんちがうけど・笑)。お掃除にも使えるけど」
「えっ? なにそれ?」

どうやらこの「お掃除にも」というのがどうにも混乱の元だったようで、それからあーでもないこーでもないと延々と半年ほども会うヒト会うヒト、焼くソーダってなんだってことになって・・・。そこでカナダに長いあいだ移住し数年前にザグレブに戻ったふたりの筋金入り70代主婦のおねーさまがたなら「焼くソーダ」を知っているだろうと聞いてみると・・・「ああ、ベーキングソーダ、ここじゃあ使わないわねー。特に掃除なんかにはね」そうか、やっぱりないんだ。フシギだなあ、重曹がないって。

そんなある日、角のスーパーでバニラエッセンスやインスタントのプリンの素なんかがある、お菓子作りのコーナーを通りかかった。あ、もしかして? ドライイーストはすぐに見つかったのに、やっぱり「焼くソーダ」はない。何度も何度も棚を上から下までひとつひとつ見て行くうちに、小さなブルーの入れ物がひとつ、目にとまった。中には白いパウダー、表には「Soda bikarbona」と書いてある。ソーダ・ビカルボナ、おーーっ、これや、ぜったいこれっぽい! 入れ物の裏をめくると「Natrijev hidrogenkarbonat」つまりNaHCO3、炭酸水素ナトリウム、見つけた、重曹! このソーダ・ビカルボナなる重曹くんは、スーパーのお菓子コーナーのほんっとに片隅(しかもイーストなどからは離れたところ)にあった。それからしばらくして、テレビでスーザン・サランドンが出ていたアメリカ映画を観ていたときのこと。彼女が「だったら薬、飲めば?」といった画面下の字幕の薬名はsoda bikarbona。あっ、そうか! さっそく次の日、近所の薬局に行ってみると、わはっ、あったあった、重曹が。クロアチアでは家のお掃除ならず胃を整える薬(胃もたれ)として重曹は薬局でも売っていた。しかもなんだかとっても懐かしい紙の箱に入って。だけどしつこい(笑)わたしはここでも最終確認。

「これ、胃の薬ですよね?」
「はい、水に溶かして飲んでください」
「料理にも使えますか?」
「うーん・・・そうねえ・・・(ちょっと困ったなあ的)」
「パンとか? ケーキとか? (かなり誘導的)」
「あ、そうそう、そうね」

そんなこんな、思えば長い道のりで、おかげさまでクロアチアでも簡単で美味しい中華麺が自宅で食べられるようになった。ラーメン、冷やし中華、焼きそば、いやー、満足満足大満足。そんな美味しい写真はまた次回に。


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by adriatic-sea | 2010-07-17 02:43 | ホリダシモノ