限りなく裏ブログ的 ー ザグレブのワルシャワ通り

夕暮れ、といっても時計は夜の9時。ようやく日没が近づいた先日。ピピピーーーッ、カンカンカンカンッ、窓の外からはまるでお祭りのような騒音が響いて来た。リビングの窓の下をぞろぞろとデモの人たちが次の交差点に向って歩いてゆく。

このところのザグレブは、ちょっと騒々しい。中心街の花の広場のそばに今度新しく高級マンションを上階に備えたショッピングセンター、 仮名ザグレブ・ヒルズ(笑)、の建設が着工されたのだけど、問題はそれだった。このザグレブ・ヒルズの地下駐車場の入口をキノ・ヨーロッパと呼ばれる昔からの映画館がシンボル的存在の歩行者専用道路、ヴァルシャヴスカ(Varšavska=ワルシャワの)通りに設置するらしく、それが住民の大反対を受けている。それだけを聞くとたかだか駐車場の入口ぐらいでデモ? なのだけど、ここはまだまだコネが物を言うクロアチア。ながーい裏話は割愛、つまり、このザグレブ・ヒルズ、どうもコネコネコネコネ、市長やらなんやらが総出でコネ回ししての着工のようで、それに怒った住民たちがこの通りだけは渡さないと日夜現場に居座り、夕方の街をデモ行進し、建設の反対を唱えている。先日は警察に抵抗した150人ほどが逮捕されるほどの騒ぎにまで発展したほど。

そんな様子をニュースや窓から見ていた異邦人。うーん、こういった政治家やマフィアが裏で手回しなんて、ここじゃほとんどそうでしょ。それほど大騒ぎするほどかなあ、とちょっと波に乗れない。だけど、とどのつまり、住民たちはそれだけに怒っているわけではない。公共の通りを個人(ザグレブ・ヒルズのオーナー)の自由にさせないことに加え、公務員の労働保証が今までよりも削られたこと、不況、生活苦など、政府、市に対するいろーんな不満、不服、ストレスが今回のことで頂点に達しちゃった、そんなことらしい。今日も通りには濃紺の警官たちの姿が見える。窓の下を白いひげを蓄えた太ったおじさんがカーンカーン、大きな牛の首にさげる金色のベルを手にヴァルシャヴスカへと早足で通り過ぎて行った。

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by adriatic-sea | 2010-07-21 08:42 | きょうのこと