冬のオーストリアのGraz(グラツ)にて ー お菓子編

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まだ暗い冬の朝、6時15分。零下6℃のザグレブ駅前を出発したバスは、3時間ハイウェイを走り、スロヴェニアを越えEUに入ると、終着駅、クリスマスマーケットで賑わうグラツ(またはグラーツ)のオペラ座前に停車した。オーストリアで二番目の人口を誇る街を、乗客たちは寒さに急ぐようにして左へ歩き出す。街の中心街に向うのだろう。だけどそれよりも、向こうの教会らしき建物のほうにまっすぐ歩き出したい気分だ。今日は地図は持っていない。グラツほどの小さな街の中心では、気の向くままに歩くのがいい。

旧市街らしいザグレブとなんらかわらない街並の1軒のカフェの前で足が止まった。窓越しに見る奥のショーケースに並ぶケーキの華やかさが、ザグレブのそれとはちょっとちがっていた。カフェを後にし坂道を下りながらなぜか後ろ髪が引かれ、引き返して『HofCafe』と描かれたそのガラスドアを開ける。

こぢんまりと温かな店内にはBGMが静かに流れ、本を読む青年、淑女、しっとりと上質の時間が流れる。そう思うとクロアチアって、良くも悪くもつくづく飾り気のない大声国で、カフェでもみんな怒鳴りあいのようにすら聞こえる。注文はアールグレーにフルーツデニッシュ。そして美味しいものに鼻が利く旅のパートナー君は、この国のお菓子の代表格のアップフェルシュトゥルーデルのバニラソースがけ。人肌に温められたバニラソースとパイ生地、そしてりんごの柔らかさがパーフェクトに、互いの存在を引き立てながら共存している。こんな華やかな、過去と今が解けあうようなお菓子を知らない。併設するパン屋のとろける夢のようなクッキーにもきっといろんな物語があるのだろう。

1569年、日本での関ヶ原の合戦の前年から代々続くこの『Edegger-Tax』というパン屋は、かつては宮廷御用達だった店でのちに隣にカフェも開いたのだそうだ。なるほどだから店の入口上部にハプスブルグの黄金の双頭の鷲の紋章が掲げられているんだなあ。

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やっぱり小さな旅は地図など持たない方がおもしろい。またグラツに来よう。



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