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一時間ほどの夜のウォーキングに出かけた。ザグレブのメインストリートから一歩山手のほうに歩き出せば、そこはもう人家もなく「山」。知ってはいたけれどあまり来ることがなかったその界隈の外灯の下をぶらぶら歩いていくと、ちょっとザグレブらしからぬシンプルな内装の、日本にあってもおかしくないようなカフェを見つけた。あいにく手ぶらだったから、また今度行ってみよう。

街を歩けばカフェありき。通りという通りにカフェの花咲くザグレブだけど、ひとぉつ、ちょっと、異邦人としては残念なことがある。カフェにはサンドウィッチなどのフードは一切おいてないから、いたってシンプルメニュー、申し合わせたようにどこもかしこも、エスプレッソ、ミルクコーヒー(カフェオレ)、カプチーノ、ウィンナーコーヒー(クリーム珈琲)、ティーバックの紅茶、ローズヒップティー、オレンジやアップルなどの瓶ジュース、ミネラルウォーター。そしてビールやワイン、ウィスキーなどのアルコール類。たまにフレッシュジュースなんかもあったりするけれど、それはそれはお財布とニラメッコなお値段だったりするからたまらない。

ようするにワンパターンで、いいかげんに厭きて来る。コーヒーをあまり嗜まないわたしとしては、どこでもティーバックか炭酸ミネラルウォーターだから、ほんとーーーに、おもしろくない。

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(ナシゴレン風カレー炒飯。ドラツ市場のザワークラウト入り。旨し。)

いっそ、「和」なカフェなんて開いてみたらどうかなあって、いつも思う。映画の『かもめ食堂』みたいに、最初はお客は誰も来なくて、ようやく来たと思ったら日本かぶれのチョットあやし気なザグレブ大の学生で、アニメなんかが大好きで片言の日本語を話す。メニューはコーヒーのほかには多少ザグレブの人たちに馴染めるようにアレンジした濃いお抹茶に寒天ゼリー、クリームあんみつ、クロアチアのはちみつを使ったハニードリンク、果実のサワードリンク、緑色のクリームソーダ、ほうじ茶とうめぼし、ジャスミン茶。軽食は日替わり、たまごサンド、かっぱ巻きと甘いたまご焼きと冷や奴、目玉焼きのせカレーチャーハン味噌スープつき。他、あれこれフードはめんどくさいから各自持ち込み自由(笑)。で、さりげなーく、カウンターの隅っこには白い招き猫がほほ笑んでる。だけどBGMはボサノヴァにハワイアン、そしてたまにサザンやハナレグミがゆるくかかってたりもする。

なーんて、この街じゃあ異色を放ってておもしろいとおもうんだけどなあ。でも、なかなか新しい文化を取り入れないザグレブで、こんなまったく異国なカフェは・・・・・・・・・そく、閉店ですか(笑)。あ、その前に資金がない・・・か(笑)。


本日のぷち・クロアチア語、スラング編
【ことば】 nema šanse!
【よみ】 ねーま しゃんせ
【いみ】 可能性ゼロっすよ! (no chance!)


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とあることがきっかけで、ブログってなんだろ? このブログってなんなんやろ? なんのために書いてんだろ? とかとか、考えることがあった。

このブログをはじめたのって、2004年で、もうなんだかんだいって6年目になって、はじめのころはまだ日本では未知の世界だったクロアチアという国をポンッとインターネットで「はい、どうぞ」がおもしろかったし楽しかったんだと思う。だけどそのうちその熱意も勢いも、書くことも撮るものもなくなってきて、仕事なんかで忙しかったりして、そんなこんなで、だーらだーら、ここにこれがあるから続けてる、そんな感じだったと思う。書いてる人がそうなら、読んでくれる人にもそういうのってつまらなかったんじゃないかなと思う。

だけど、そんな低迷している時、神さまの助けか、ぽんッとメールやコメントが入る。このブログや拙著を手にしたことでそれまで知らなかったクロアチアを訪れたという、もうあやうくホロホロと泣いてしまいそうなぐらいうれしい言葉を添えてくれる人たちがいる。今日、またそんな言葉を贈ってくれた方のブログを訪ねてみた。淡々と、自分の思うまま、誰に媚びるでもないその方の世界があった。

初心に、原点に帰ろう。

そう、思った。

わたしはなにがなんでもなクロアチア・フリークでもなければ、クロアチアのすべてを信じる妄信者でもない。人生で下していくいくつかの決断のひとつの結果、2年半前からこの国で暮らすことになった。それまでの足掛け20年近くになった中東とはまったく異文化のこの国で、旅ではなく暮らしという視点では「なんだこの国?・・・、むっちゃ不味いっすヨ、コレ・・・、ヒトの足元みやがってヨー・・・、ふ・ざ・け・ん・なっ!」なんて溜め息は、日常茶飯事。その合間にそのご褒美のようにひらひら空を舞う「まあこの国もいいかも?」を、よいしょっ、と掴むのがまだ精一杯だったりもする。そんな消化不良話を裏ブログでよく吐き出していたけれど、それもそろそろオワリにしたい(と思う。たぶんそうしたほうがいいと思う)。そしてこのブログはこれまでも美しいクロアチアの空間としておきたかったし、これからもそうであってほしいと思う。

そんなこと、ちょこちょこ、と見つめなおしたりして。これからもここにいいブログを残せたらいいな。そんなことを改めて思っています。

みなさん、どうもありがとう。

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今年の夏はすこし旅に出たいな。碧い海を見に。そこに原点があるのなら。



*追記。やっぱりせっかくいただいたコメントにはできるかぎりお返事することにしました。ちょっと遅くなるかもしれませんが。


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f0039021_92153.jpgザグレブ駅裏手からバスが走り出して間もなくすると、道は車と人と路面電車が混ざりあう街の中心街とは異なる広い大通りに変わる。空が高く、歩行者の姿は少なく、60、70年代の社会主義時代らしい辺りの実用的重視な建築物もちょっと、ロシアかどこかの国みたいだ。

そのノヴィ・ザグレブと呼ばれる一郭に、Avenue Mall(アヴェニュー・モール)という大きなショッピング・モールが数年前にオープンした。クロアチアではあまり見かけないガラス張りの外観のどこか洗練さを欠いているところが、ある意味クロアチアらしいのかもしれない。

ロクシタン、ZARA、MANGO、REPLY、などのほかに雑貨屋と本屋、そして何軒かのカフェ、上階には映画館と小さなフードコーナー、地下には大きなスーパーマーケットと駐車場。エントランス前のテラス・カフェや水辺でサンドイッチを頬張る若い人たち。オーストリア調の中心街では見ない明るく軽く開けた空間。だけど、このところの不況でモール内は以前よりも閑散とし、カフェ以外ではあまり活気が感じられない。

このモールが好きなわけがある。ここに来る前に暮らしていたエルサレムという中東の街のモールにそっくり双子ちゃんなのだ。じつはこういうモールは医療関係、コンピュータと並んで、あちらの国がお得意とするところ。だからなんていうか、アヴァニュー・モールは欧州の赤い屋根のクロアチアではない、馴染みあるあの空間。だけど一つだけちがうことがある。あちらの国のモールの入口では、空港にあるようなセキュリティーチェックのゲートをくぐって、バッグの中をちらりを開けてみせるのがいつもの光景だったのに、ここにはそんなものはない。そこで「・・・あれ?」肩すかしを食らった気になるのは、クロアチアでもわたしとあと数人の中東のあの国で暮らしたことのある友だちぐらいだろうと思う。

独立記念日の前夜、ふらりとアヴェニュー・モールに行った。探していたものは見つからなくって、ウィーンのコーヒー屋さんのコーヒーが飲める2階のCafe de Parisで友だちはコーヒーを、わたしはローズヒップティーを飲んでから、モール前の広い通りを渡って、同じようなガラスを使った建物の現代美術館前からまたバスに乗って家に帰った。


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旅先で、または誰かの贈り物に、みやげ屋さんのみやげ物を買ったことはあまりない。だって、うそっぽいものも多いし、みやげってやっぱりその土地の人たちが昔から食べているものだったり、使っているものだったり、庶民のものがおもしろい。

クロアチアのみやげ品のひとつに、ペッパークッキーなるものがある。ちょっとピリッとスパイスが効いている、クロアチア航空でザグレブからドゥブロヴニクへ飛んだりすると機内で出て来る、あれ。さして美味しいわけでも不味いわけでもなく、でもちょっと変わった味だからなんとなく気になっちゃう、そんなクッキー。パッケージには「伝統的なクロアチアのクッキー」と表示されているだけあって、ザグレブのみやげ屋さんにも置いてあるのだが、今も地元の人が日常的に口にするものでもなく、というかみやげ屋以外ではほとんどお目にかかったことはないし、日本の家族や友だちにどうしてもこのクロアチアの味を! というほどでもない。

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通りがかったスーパーに入った。なにかクッキーが食べたいかも・・・。おっ・・・? Tea biscuitだって。お茶請けってことね。クッキーと書かれるよりもビスケットと書かれると弱いわたし。ビスケットってなんだか子供のころの夢がつまってるようで。それにしても古風なパッケージ。大丈夫かな? ま、ちょっと冒険しちゃお。帰りがけにカフェで一休み。さっそくビスケット、開けちゃう。カフェで持ち込みオーケー、これ、クロアチア流。・・・・・・おー。シナモンたっぷり、アーモンド風味たっぷり、カリッとサクサクッ、これぞ昔ながらのペッパークッキーじゃないの。焼き菓子ってこういうのよねえ。と思わせる、創業1905年のビスケット屋さんKoestlinのビスケット。

帰宅後、彼らのウェブを読んでみると、これ、クロアチアの伝統ビスケットではなく、オランダのビスケットのレシピなんですって。へー。だから風車とかなのね、納得。おみやげに? うーん、ま、どっちでもいいかも(笑)。なんならうちに遊びに来てくださったら、コーヒーと一緒にお出ししますヨ(笑)。

あ、ちなみに今日は独立記念日でまたまた休日でした。街は静かでしたよー。

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「マス、ある?」
「あ〜、もうおわっちゃった。市場から買って来ようか?」
「あ〜、じゃ、いつものイワシで」
「はいよ〜」

店のおばちゃんとのこんな会話もまた楽し、隣の市場からその朝直売の魚がそのままメニューな、ドラツ市場のいつもの魚食堂にて。

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パリパリッとうすい衣、獲れたて、熱々、揚げたてのイワシくんたち。こういう庶民な一品は「あちっ、あちっ!」と指を踊らせながら、お魚くわえたどら猫風にがつがついって、冷えたクロアチアのすっきりビールがそこにあればもう完璧。そういや、今日はカツオもあるって言ってたっけ。サザエのつぼ焼きなんてのはないけどね。食後は残ったレモンで指先の油と魚の匂いをごしごし洗い落としちゃう。碧いアドリア海の恵みに感謝した午後。


本日のぷち・クロアチア語
【ことば】 Molim vas, pržene sardele.
【よみ】もりむ ゔぁす、ぷるじぇね さるでれ。
【いみ】イワシの唐揚げ、おねがいしまーす。


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なんでだろ、
青い空を見上げたら、キヨシロ—が笑顔で歌ってるのが聴こえたよ。
そっか、
あれから一年過ぎたんだねー。


本日のぷち・クロアチア語
【ことば】 Pogledaj, tako liepo i plavo nebo.
【よみ】ぽぐれだい、たこ りぇぽ い ぷらゔぉ ねぼ。
【いみ】見て見て、空がきれいだよ、青いよ〜♪


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休日とここ数日の嵐で外出しなかったから、冷蔵庫が空っぽヨ・・・。
ハラヘッタ・・・かーちゃーん・・・。

さ、寝よ。

明日は晴れるかな?




追伸。コメント欄、しばらくぶりに開けましておめでとう(笑)。天岩戸から出て来ました(笑)。しばらく開けます。とりあえず承認制ですので、投稿されたコメントはすぐには反映しませんのであしからず。それから、コメントのお返事は基本、ごめんなさい、できないと思いますので気を悪くされないでくださいね。ひとつひとつちゃんとありがたく読ませていただきますのでお気軽にコメントどうぞ。あ、でもブログをお持ちの方のところへは遊びに行かさせててもらいますね。

追記の追記。やっぱりコメントを開くならお返事しないとなんだか中途半端でダメですね(笑)。ということでできるかぎりお返事します。

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冬用の羽毛布団に包まれてすやすや。嵐の一夜が明けて、どんより灰色の、朝。通りも静かでお店もお仕事もお休み。ああ、そうそう、今日6月22日のクロアチアは反ファシスト闘争記念日なんていうなんだか物々しい名の休日。シサクというザグレブから一時間ほどの街にて、1941年6月22日、ユーゴスラヴィアそしてヨーロッパで最初のファシストに抵抗したパルティザン軍が結成されたことに由来しているのだそう。

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クロアチアに来るまで、炭酸水なんてぜんぜん好きじゃなかった。美味しいなんて思ったこともなかった。咽に詰まる感じがいやだった。なのに、ここの国のキリッと冷えた炭酸水はなぜかとても美味しい。夏はいつも冷蔵庫に入れてある。この前、駅前の屋台で買って来たイチゴで作ったサワードリンク(お酢と果実と氷砂糖を一週間ぐらい寝かせたもの)。そろそろいいみたい。炭酸水で割れば、こんな日もすっきり爽やか気分デス。


本日のぷち・クロアチア語。
【ことば】 Dan antifašističke borbe
【よみ】だん・あんてぃふぁしすてぃちゅけ・ぼるべ
【いみ】反ファシスト闘争記念日


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昨日からの嵐がやむどころか、一晩中窓の外をびゅーびゅー、まるで木枯らしのような音をたてた風が吹き荒れています。朝になってもこんなかなあ。温かいココアでも飲まないと。

なんて、こんな嵐の真夜中にはこころが温まるようなやさしい音楽はどう? クロアチアの若きクラシックギター弾き、PETAR ČULIĆ(ペタル・チュリッチ)くん。1986年、南クロアチア、スプリット生まれのドゥギ・ラット育ち。
ドゥギ・ラット、懐かしいなあ。ソパルニクのお祭りがある村ですね(詳しくは拙著「クロアチアの碧い海」のP89−96参照)。

ま、ま、とりあえず聴きながらこの下の彼の言葉を読んでみて。



''I will graduate in this year, but I still don't know where to continue my education. But I know for sure that I want to continue living in Dugi Rat. No money in the world could ever buy that feeling of being home, in Dalmatia, surrounded by people you love...'' (A guiding light to all young people of Dalmatia

意訳すると、

「今年僕は大学を卒業するけれど、まだその先どんな勉強を続けていきたいのかのかはわからない。だけど、このままドゥギ・ラットに住んでいたいってことだけはわかってる。”家族とともにいること、このダルマチアでね、愛する人たちに囲まれながら” これって、世界中のどんな大金をつぎ込んだって得ることなんてできないんだよ。」

いいね。ほっこりしました。さー、寝よっと。

*ペタル君の音楽はYouTubeにて聴けます。

本日のぷち・クロアチア語
【ことば】 Volim petra
【よみ】ゔぉりむ・ぺとら (ペタル→ペトラに変化球、いえ格変化デス)
【いみ】ペタルくん、愛してるぅぅぅ〜〜〜♡ 


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Ivo Pogorelić(イヴォ・ポゴレリッチ)のSCARLATTIのピアノソナタ。
軽やかなピアノと明るい陽射しのようなメロディ。
爽やかな朝を迎える定番でもあるのサ。
もう15年ぐらいこれ、聴いてるかな。

あー、それにしても寒いデス。今日は一日中、嵐が吹き荒れ、雨雨雨。
今もゴーゴーびゅーびゅー、風が鳴って雨が飛ばされ、まるで秋口か冬みたい。
とても6月中旬とは思えない。
思わず暖房を入れてしまうくらい、寒い。と感じる14℃。鼻もぐすぐす。
それに、薄いカーディガンがいつまでも終えないって、なんだか悲しい。

ベランダの鉢植えも寒そうで、
この前の温かかった日にようやく蒔いたオレガノだとか、バジルだとか、
こんなんじゃ芽がでなさそう。

ここんとこ、毎年毎年、まったくの異常気象ですね。
やだなー。よろしくないなあ。

*イヴォ・ポゴレリッチ。クロアチア人の父とセルビア人の母を持つクロアチア国籍のピアニスト。
セルビアのベオグラードにて育つ。

本日のぷち・くろあちあ語
【ことば】 nije dobro
【よみ】 にいぇ どぶろ
【いみ】 よろしくありません・・・(no good!)

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