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「自らの舌と口を守る者は、自らの魂を危険から守る」

モンテネグロの代表的な書物にペトロビッチ=ニェゴシュの「山の花環」という本がある。その「山の花環」は格言集的なものでもあって、一昔前のモンテネグロの方ならば、暗記している古典にあたる書物。日本語訳されたものも出版されていますが、なんせ一冊が12000円ほどもしているので、ちょっと私には手が出ませんね。原本は50クナ(100円ほど?)ほどなのかな?

さて、久しぶりにあちこちのブログを訪れてみました。驚くことに、というか、やっぱりそういうものなのかという落胆と共に、ブログを書かれている方に嫌がらせや中傷が届くというケースが非常に多いのにびっくりした。昨日、ブログを訪ねて回ったうちの、4軒ほどもがそういった行為によってコメントやブログ自体を閉められたり、お休みされたりと、私自身もそういった経験があるだけに、それはとても痛ましい。早く心の傷がなおりますように、心から願わずにはいられない。

そこで、今回は「山の花環」ではなく、ラビ・ホフェツ・ハイムというユダヤの賢者の教えを書いた本を、休みの間に久しぶりに読み返してみた。相変わらず、濃い核心的な精神世界がそこにある。その本にも引用されているのが、ヘブライ語で「ミシュレイ」という旧約聖書の「箴言(しんげん)」の言葉。箴言はダヴィデ王の息子ソロモンの言葉であるという見方もあり、そうすると3000年ほど前の話になるけど、人の本質はどうも時間と共に変化・向上するものではないらしい。








「愚かなる者よ、いつまで愚かであることに愛着し、智慧をあざ笑い続けるのだ?いつまで知るということを拒むのだ」


「智慧を得なさい、分別を得なさい。智慧を捨ててはならない、智慧はあなたを守るだろう。智慧を得ることに勝ることはない。できるならば、分別も得なさい。智慧を愛しなさい、それはあなたに誉れをもたらすだろう」


「私(神)はあなたに智慧と、正しい生き方を教えた。歩くうえで、あなたは何にもたじろがせず、走ってもつまずきはしない。これまでに学んだことを忘れてはならない。それはあなたの命であり、それを守らなければならない」


「歪んだ者の道をゆくな。歪んだ者の行いをまねるな。それらを避け、通り過ぎなさい。歪んだ者は悪事を行わずには眠れず、誰かを傷つけなければ眠れない」


「本当ではないことを決して話してはならない」


「もしあなたが自分の口から出た言葉に捕らわれたり罠にかかったならば、急いであなたを放すようにその者に告げなさい。罠にかかった鳥やシカのように、あなたは急いでそこから逃げなさい」



ソロモンの格言集:

「賢き者は智慧を蓄え、愚かな者の口は今にも破滅するのである」


「憎しみを隠す者の唇には嘘があり、中傷をするのは愚かな者である」


「他者について話すことは愚かであり、智慧のある者は沈黙する」


「噂話(中傷)をする者は秘密をもらし、誠実な者は事を秘めておく」


「愚かな者は自分の尺度が正しいとし、智慧のある者は助言に耳を傾ける」


「嘘の命は短く、真実は永遠に生き続ける」


「愚かな者は罪を分かち合い、正しき者は神のよき意をわかち合う」


「賢き者の舌は智慧を語り、愚かな者の口は無知を語る」


「賢き者が愚かな者と論ずるとき、愚かな者は怒り、嘲笑い、満足することはない」


「癒しの舌は命の樹となり、よこしまな舌は精神を傷つける」


「不忠な者はいさかいを植え付け、陰口は友を引き裂く」


「自らの舌と口を守る者は、自らの魂を危険から守る」